遺跡からの出土資料のうち、木製品や金属製品は、そのままでは腐食が進み変形、崩壊してしまいます。そのため、科学的な処理を施し、資料として永く保存・活用できるようにします。
金属製品の大敵である水分や汚れ、錆を取り除きます。錆が著しく進み、脆弱な資料は合成樹脂を含ませて強化します。
処理前調書作成(写真撮影)
X線透過検査
脱塩
洗浄・錆取り
合成樹脂減圧含浸
接合・復元
修理後調書作成(写真撮影)
保管・活用
形をそのままに、いかにその水分を除去するかを考えて、作業を進めます。そのために、木製品に含まれる水分を別の安定した物質に置き換えたり、真空凍結乾燥などにより、形を崩さずに乾燥させるなどの方法がとられます。
処理前調書作成(写真撮影)
洗浄
ポリエチレングリコール(PEG)
含浸(低濃度~高濃度)
真空凍結乾燥
表面処理
接合・復元
処理後調書作成(写真撮影)
保管・活用