浅間下遺跡は、市域北部の江戸川沿いにあり、堤防強化対策事業に伴って発掘調査が 行われています。縄文時代早期から後期を主体とする遺跡で、今回が第4次調査となります。
調査は、県道375号線と江戸川堤防に挟まれた細長い範囲が対象で、縄文時代中期 (今から約4,500年前)の遺構や遺物が数多く発見されました。現在までに竪穴住居跡 8軒のほか、小竪穴状遺構や土壙・屋外炉などが確認されています。 小竪穴状遺構は、直径約2mの掘り込みの底に1~3か所の穴を持つもので、20基以上 見つかっています。
また、小竪穴状の掘り込みの底部に2種類の大型土器の破片を敷き詰めた特殊な遺構も発見されました。 破片は文様のある面が上を向いており、意識的に並べたものと考えられます。
※3月3日(土)に遺跡見学会を開催しました。
江戸川の土手から遺跡を望む 第1号住居跡
第2号住居跡炉体土器
小竪穴状遺構
土器の破片を敷き詰めた遺構