槙野地原遺跡は、埼玉県東部の下総(しもうさ)台地上にあり、遺跡の東側には北から南に向かって江戸川が流れています。平成10年に幸手市によって発掘調査が行われ、縄文時代前期(約5,500年前)の住居跡が発見されています。
今回の調査は、江戸川の堤防強化工事に伴うもので、縄文時代前期の住居跡のほか、古墳時代前期(約1,700年前)の住居跡、江戸時代(約200年前)の土壙墓(どこうぼ)などが発見されました。縄文時代前期の住居跡からは深鉢形土器、古墳時代前期の住居跡からは土師器(はじき)の甕(かめ)、江戸時代の土壙墓からは、人骨やガラス製の数珠玉(じゅずだま)、古銭(寛永通宝/かんえいつうほう)などが出土しています。
※10月13日(土)に遺跡見学会を開催しました。
調査区北側発掘風景
縄文時代前期の住居跡群
第4号住居跡(古墳時代前期)の調査