清左衛門・赤砂利両遺跡は、隼人堀川沿いの隣接する遺跡で、今回の発掘調査は、その河川改修工事に伴うものです。
現在までの調査の結果、赤砂利遺跡は縄文時代中期、清左衛門遺跡は縄文時代前期から晩期にわたる遺跡であることが分かりました。
清左衛門遺跡では、縄文時代前期(約6,500年前)から後・晩期(約4,000~3,000年前)の竪穴住居跡18軒が調査され、後期の柄鏡形(えかがみがた)住居跡では、 炉跡の脇の小さな穴から底部に孔をあけた土器が逆さまの状態で出土しました。また、谷に向かう斜面部分では、後期末から晩期の竪穴住居跡が10軒近く重なり合って見つかりました。
赤砂利遺跡は、清左衛門遺跡の北側に隣接する遺跡で、縄文時代中期(約4,500年前)の住居跡9軒のほか土壙や溝跡などが見つかっています。
清左衛門遺跡全景
縄文時代後期の住居跡(清左衛門)
右上の住居跡の埋甕(清左衛門)
縄文時代晩期の住居跡群(清左衛門)
赤砂利遺跡全景
縄文時代中期の住居跡(赤砂利)