天神台東遺跡は、越辺川(おっぺがわ)が大きく蛇行して半島状に張り出した河岸段丘上に位置しています。 鳩山町教育委員会による過去の調査によって、奈良・平安時代を中心とする集落跡であることが明らかにされています。 調査は越辺川の河川改修工事に伴い、昨年の11月から開始されました。
今回の調査では、縄文時代前期と、弥生時代後期初頭、さらに奈良・平安時代の各時代の住居跡が見つかっています。 また、中世の石組井戸や木組井戸なども発見されました。井戸は、つくられた当時のままで残りが良く、過去と現在をつなぐ タイムトンネルのように感じられました。
※平成22年1月17日(日)に遺跡見学会を開催しました。
弥生時代後期初頭の住居跡
櫛描文を描いた弥生土器
奈良時代の大形住居跡(1辺5m)
石組みの井戸跡(底には曲物の水溜)
木組みの井戸(縦板組隅柱横桟どめ)
左の井戸枠の木組みの様子