諏訪野遺跡は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)を建設するための事前調査として昨年度から継続して発掘調査が行われています。 遺跡からは、縄文時代中期(約5000年前)のひとびとが暮らしていたムラの跡が発見されました。
諏訪野遺跡のムラは、当時の家(地面を掘りくぼめて床を作った竪穴住居)が広場をとりかこむように円形に並ぶ「環状集落」である と考えられ、今回の発掘調査で60軒以上の竪穴住居跡が発見されています。
広場の周辺には柱穴と思われる穴が数多く並び、ここに何らかの建物が建てられていたことがわかりました。また、ムラのなかの広場 には、直径1m前後の穴が集中している場所が複数存在し、これは住人たちの共同墓地であったと考えられています。
遺跡からは、これまでに遺物収納用のコンテナ500箱を超える土器や石器が出土しています。また、多数の土製耳飾りや、ヒスイ とみられる石製首飾りの一部なども発見されました。
遺跡全景
調査区の縁で発見された竪穴住居跡
硬玉製大珠(こうぎょくせいたいしゅ)