【平成25年7月更新しました。】
荒川の支流江川左岸の台地上に立地する薬師堂遺跡では、一般国道17号(上尾道路)建設事業に伴って、発掘調査を行っています。
この遺跡では、中世から近世にかけての大溝や、井戸跡、土壙(どこう)を中心に、奈良時代から平安時代にかけての住居跡などが発見されています。
大溝は幅約2m、深さ1m以上の大きな堀で、おそらく一辺が40mを超える方形の区画溝になると考えられます。調査区内を横断して、調査区の北側で他の浅い溝がつながり、土地を区画していたことがわかりました。この溝の内側では井戸や地下式坑と呼ばれる土壙がつくられていました。
これらからは板碑(板石塔婆)や陶磁器、かわらけなどが出土しています。板碑はどれも破片ですが、「應永22年(1415年)」や「文明(1469年~1486年)」といった室町時代の年号が刻まれています。
【以下、平成25年7月更新】 ————————————————————————————————————