発掘調査は、一般国道17号(上尾道路)の建設に先立って、6月から開始しました。 遺跡は荒川の支流である江川に面した標高約16mの台地上にあります。
今回の調査では、縄文時代中期から後期(約4,500~4,000年前)及び古墳時代前期(約1,700年前)の住居跡や土壙(どこう) が数多く発見されています。古墳時代終末期(約1,400年前)の古墳跡1基や江戸時代後期(約200年前)の溝跡など も見つかっています。
古墳跡の墳丘は残っていませんでしたが、横穴式石室を埋葬施設とする直径約16mの円墳であることが明らかに なりました。横穴式石室は、砂岩系の石材を用いた切石積(きりいしづみ) の複室構造(棺を納めた玄室(げんしつ)の前に前室(ぜんしつ)をもつ)と考えられます。
※9月1日(土)に遺跡見学会を開催しました。
横穴式石室の調査(南より)
右奥から玄室・前室および羨道(せんどう)
玄室の床には石が敷かれています