遺跡は、大宮西部土地区画整理事業に伴って発掘調査が行われており、後期旧石器時代初頭(約3万年前)の石器が1,400点近く出土しました。 石器の分布には、石器が密集して出土する箇所があり、これを石器集中箇所(ブロック)と言います。本遺跡では、2m程度のいくつかのブロックが径約15mの環状に並んでおり、全体を環状ブロックと呼んでいます。
石器は黒曜石製で、台形様石器、掻・削器、大形の剥片、石核などが出土し、本遺跡で石器の製作が行われていたことがわかります。
また、調査区の東側で、ローム層が約50㎝ほど上下にずれた断層が見つかりました。断層のできた原因は、1万数千年前に起きた大規模な地震のためと考えられます。
調査風景
下の黒い層から石器が出土した。中央付近は断層。
黒曜石製の台形様石器(ペン先形)
黒曜石製の台形様石器(ペン先形)