現在の位置 : 公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 > ただいま発掘中!平成26年度 > 宮西遺跡(第4次) (加須市)

宮西遺跡(第4次) (加須市)

読み方
みやにしいせき
場所
加須市大越下寺町2059他
調査期間
平成26年10月1日~平成26年12月31日
主な時代
平安時代、中世、近世

【平成27年1月更新しました】

 宮西遺跡は埼玉県北東部の加須市に位置し、利根川の右岸に形成された自然堤防上に立地しています。調査は利根川の堤防強化対策工事に先立って行っています。
 第1次から第3次までの調査で、平安時代の住居跡や120基をこえる中世の井戸跡が発見されています。

 調査前状況

  表土の掘削

 遺構確認状況

 

【以下、平成27年1月更新】 ————————————————————————————————————

 10月から実施してきた宮西遺跡の発掘調査は、12月末で終了しました。今回の調査では、井戸跡や溝跡などが見つかりました。井戸跡は、これまでの調査で発見されたものと合わせると、約140基あり、出土遺物から中世から近世につくられたものと分かりました。本遺跡を特徴づける遺構であり、この地での土地利用のあり方を考える上で重要です。

 遺跡全景

調査区の東側で多くの井戸跡や溝跡が見つかりました。

 井戸跡

井戸跡の平面形は円形が多く、非常に深く掘られたものもあります。

 溝跡

この溝跡を境にして遺構の密度が大きく異なっていて、西側では遺構がまったく見つかりませんでした。
遺構が見つからなかった西側は、地形が谷状に落ち込んでいた可能性があります。