【平成31年1月更新しました】
古里古墳群は嵐山町の最北端、東武東上線武蔵嵐山駅の北約8kmに位置しています。古墳群は比企丘陵の北端に当たり滑川(なめかわ)の右岸に立地しています。北側は和田川(わだかわ)の浸食谷に面し、南側は滑川によって開かれた沖積地に面しています。古墳群はこの沖積地に張り出した幾(いく)つもの小支丘(しょうしきゅう)に営まれ、10地区の小規模な支群(しぐん)によって構成されています。52基以上が確認されている大規模な古墳群です。今回の発掘調査は、その中の清水支群に含まれており、古墳時代後期の溝跡、土壙、ピットが発見されています。
調査区は嵐山郷の敷地内です。ジョレンを使って遺構の確認をしています。
遺構は古墳時代の溝跡、土壙、ピットなどが確認されました。
溝跡は、幅2.5m、深さ1.0mで、土師器(はじき)の甕や坏の破片が出土しています。
【以下、平成31年1月更新】 ————————————————————————————————————
調査区の西側に、南北方向に延びる古墳時代後期の溝跡が発見されました。
発掘調査は12月に終了しました。
発見された遺構は、古墳時代後期の溝跡、土壙、ピットです。調査区西側の溝跡は、直線的に掘られていました。古墳時代の遺構が発見されたことで、古里古墳群清水支群の遺跡範囲や周辺地域の歴史を考える上で、重要な成果を得ることができました。