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屋敷裏遺跡 (羽生市)
この遺跡について
読み方やしきうらいせき
場所羽生市名613-1他
調査期間平成23年4月1日~平成24年3月31日
主な時代縄文時代、弥生時代、古墳時代、平安時代、中近世
遺跡の概要
発掘調査は、利根川の堤防強化事業に伴うもので、時代が異なる二つの面に分けて進めました。
第二面(深さ2~3m)は、縄文時代の生活面で、中期から後期の集落が埋没ローム台地の肩部につくられていたことが分かりました。
第一面(深さ1~2m)は、弥生時代以降の生活面ですが、場所によって2~3面の文化層があるなど、複雑な堆積状況がうかがわれます。弥生時代中期後半の住居跡と方形周溝墓、古墳時代前期~後期及び平安時代の集落跡が発見され、古墳時代前期の住居跡は40軒以上も見つかりました。
また、古墳時代後期の住居跡から、須恵器の脚付の長頸壺(ちょうけいこ)や短頸壺 (たんけいこ)が出土しており注目されます。特に脚付長頸壺は、離れた場所にある2軒の住居跡から出土した破片同士が接合したもので、高さ約40㎝、脚には円形や方形の透孔(すかしあな)が開けられた優品です。通常は古墳に副葬される土器が、なぜ住居跡から出土したのでしょうか。
更新日:2012.8.20