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杉の木遺跡 (東松山市)

この遺跡について

読み方すぎのきいせき

場所東松山市毛塚字南杉の木 (問い合わせ:0493-35-1251)

調査期間平成17年5月23日~平成17年8月31日

主な時代弥生時代~古墳時代

遺跡の概要

杉の木遺跡の調査では、弥生時代後期の竪穴住居跡10軒と古墳時代後期の古墳跡3基などが確認されました。
弥生時代の住居跡は、地面を長方形に掘り込み、床面には炉や柱穴があります。粗い縄目文様をもつ壺や甕(かめ)が出土しました。
古墳跡は直径20m前後の円墳が3基並んでいました。すでに墳丘(ふんきゅう)は削られていましたが、古墳のまわりをめぐる周堀から円筒埴輪や土器が出土しました。
また、古墳(毛塚32号墳)の周堀の壁面を掘り込んで埋設した埴輪棺(はにわかん)が発見されました。 埴輪棺は4本の円筒埴輪を棺(ひつぎ)として用いています。入れ子状にした2本の埴輪を合わせ口にしており、 透孔(すかしあな)や合わせ目を破片で入念に塞いでいます。調査途中のためはっきりしませんが、「小児」を埋葬したものと考えられます。

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更新日:2012.8.20

杉の木遺跡:弥生時代後期の竪穴住居跡

弥生時代後期の竪穴住居跡

杉の木遺跡:粗い縄目文様をもつ弥生土器

粗い縄目文様をもつ弥生土器

杉の木遺跡:古墳時代後期の円墳

古墳時代後期の円墳

杉の木遺跡:朝顔形円筒埴輪の出土状況

朝顔形円筒埴輪の出土状況

杉の木遺跡:埴輪棺の出土状態

埴輪棺の出土状態