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大木戸遺跡 第13地点 (さいたま市)

この遺跡について

読み方おおきどいせき

場所さいたま市西区指扇 (問い合わせ:048-625-9293) 

調査期間平成20年4月8日~平成20年6月20日平成20年10月1日~平成21年3月24日平成21年4月8日~平成22年1月29日

主な時代縄文時代・弥生時代・近世

遺跡の概要

大木戸遺跡第13地点は、JR川越線西大宮(にしおおみや)駅の北西約500mのところに位置しています。 今回の調査区は、半島状に突き出た標高16m前後の台地上にあり、遺跡の北西端にあたります。
縄文時代後期前葉から中葉にかけての集落(約4000~3500年前)と弥生時代後期の方形周溝墓群(約1700年前)、 および近世の遺構を調査しています。
縄文時代の集落は、竪穴住居跡15軒が確認されました。住居跡の形は円形や楕円形で、壁に沿ってたくさんの柱穴が並んでいます。 また、土器や石器などの生活用具のほか、「マツリ」に用いられたと考えられる異形注口土器(いけいちゅうこうどき) や土偶(どぐう)なども出土しています。
弥生時代の方形周溝墓は、4基が台地の縁に並んで見つかりました。方形周溝墓のまわりの溝(周溝)からは壺・ 高坏(たかつき)・椀といった弥生土器が20個体以上出土しています。また、2基の方形周溝墓では、中央部分に 掘り込まれた主体部(埋葬施設)が確認され、うち1基からは葬られた人の装身具と思われる鉄釧(てつくしろ)1点、 ガラス玉31点が発見されました。

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更新日:2012.8.27

※平成21年11月7日(土)に遺跡見学会を開催しました。

大木戸遺跡第13地点:台地の縁に並ぶ4基の方形周溝墓

台地の縁に並ぶ4基の方形周溝墓

大木戸遺跡第13地点:第3号方形周溝墓

第3号(いちばん手前の)方形周溝墓

大木戸遺跡第13地点:周溝部から十数個体の土器が出土

周溝部から十数個体の土器が出土

大木戸遺跡第13地点:中央の掘り込みは埋葬施設の跡です

中央の掘り込みは埋葬施設の跡

大木戸遺跡第13地点:縄文時代後期の住居跡群

縄文時代後期の住居跡群

大木戸遺跡第13地点:住居跡から出土した縄文土器

住居跡から出土した縄文土器

大木戸遺跡第13地点:注口土器(左側に倒れて出土)

注口土器(左側に倒れて出土)

大木戸遺跡第13地点:異形注口土器(左側が注口部)

異形注口土器(左側が注口部)

大木戸遺跡第13地点:筒形土偶(顔の部分)

筒形土偶(顔の部分)