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小林八束1遺跡 (久喜市)

この遺跡について

読み方おばやしはっそくいちいせき

場所久喜市菖蒲町大字小林字八束4800番地

調査期間平成25年4月1日~平成26年3月31日

主な時代縄文時代、古墳時代

遺跡の概要

【平成26年2月更新しました】

 小林八束1遺跡では小林調節池の整備事業に伴い、平成19年度に第1次調査、平成23年度に第2次調査、平成24年度に第2・3次調査を行いました。
 平成25年度の調査(第3次(継続)・4次)では、古墳時代前期(今から約1700~1650年前)の水場遺構と方形周溝墓、住居跡などが発見されています。
 水場遺構からは、鋤(すき)・鍬(くわ)・砧(きぬた)等の農具と建物の部材と思われる木製遺物が数多く出土しています。
 また、杭列と板材が組み合わされた木組みの跡も見つかっており、水辺に作られた桟橋(さんばし)のようなものではないかと考えています。

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更新日:2013.12.1

第1号方形周溝墓の周溝からは、土師器の壺が4個体まとまって出土しています。壺はどれもよく似た形をしています。
第9号方形周溝墓は、理由は不明ですが内側の盛り土が残っていませんでした。
縄文時代後期前葉(今から約3800年前)の住居跡は4軒が重複して発見され、第12号住居跡からは土器がまとまって出土しました。
また、第578号土壙からは石製の垂飾品が出土しました。

第1号方形周溝墓から出土した壺

第9号方形周溝墓の完掘状況

重複した縄文時代後期前葉の住居跡

第12号住居跡と第547号土壙から出土した土器

第578号土壙から出土した石製垂飾品

更新日:2013.10.1

 方形周溝墓は盛りあげた土が残っており、遺体を埋葬した施設(主体部)が発見されました。主体部からは残念ながら今のところ遺物は見つかっていません。現在、主体部の土を洗浄して副葬品を探しています。
 方形周溝墓の周溝からは壺などの土器が出土しています。
 また、並行して古墳時代前期の住居跡の調査も続けています。住居跡からは、壺・台付甕・高坏などが出土しています。
 縄文時代後期前葉(今から約3800年前)の住居跡や土壙も発見されています。土壙からは縄文時代後期前葉の土器がまとまって出土しました。

第5号方形周溝墓の盛り土断面

第4号方形周溝墓の埋葬部

第40号住居跡の出土状態

第38号住居跡

土壙から出土した縄文時代後期前葉の土器

更新日:2013.7.1

木組み遺構

木組み遺構のアップ

3号方形周溝墓

第5号方形周溝墓の遺物出土状況

第8号方形周溝墓

第8号方形周溝墓の壺出土状況

第34号住居跡の遺物出土状況

更新日:2013.7.27

方形周溝墓の確認状況

方形周溝墓の測量作業

古墳時代前期の水場遺構

土器・板材などの出土状況

竪杵(臼で籾を脱穀するためのもの)の出土状況

更新日:2013.2.1

第673号土壙から出土した縄文時代後期前葉の土器

調査区北東側の方形周溝墓と住居跡群