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栗橋宿西本陣跡(第1次) (久喜市)

この遺跡について

読み方くりはししゅくにしほんじんあと

場所久喜市栗橋北二丁目3422他

調査期間平成27年8月1日~平成27年12月28日

主な時代近世

遺跡の概要栗橋宿西本陣跡は、JR宇都宮線栗橋駅から東に約1㎞に位置しています。栗橋宿はかつての日光道中(街道)の宿場で、江戸から7番目にあたります。7月まで調査していた栗橋宿本陣跡から見ると、日光道中を挟んだ向かい側(西側)になります。遺跡の範囲には、かつて「脇本陣」と町屋が立ち並んでいたと推定されています。 現在は表土掘削中で、近世(江戸時代)終わりごろの遺構が検出されています。

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更新日:2016.3.1

H27-10nishihonjin

重機を使って表土を掘削しています。
現地表の約1m下から近世終わりごろの生活面が検出されています。

更新日:2015.12.1

現在、近世末(幕末)頃の遺構面を調査しています。これまでに建物跡、埋桶、廃棄土壙などが検出されました。

H27-12kurihashinishi1

建物の基礎の部分です。細長い溝を掘り、砂と粘土を交互に入れた堅固な基礎構造です。利根川流域の軟弱な地盤に建物を建てる工夫が施されています。

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地面に穴を掘り、桶を埋設しています。トイレという説もありますが、用途については不明です。

更新日:2016.1.1

引き続き、近世末(幕末)頃の遺構面を調査しています。建物跡や、埋桶(うめおけ)、廃棄土壙などがいくつも検出されました。

H28-1kurihashinishi1

建物の基礎部分です。細長い溝を掘り、組んだ木の上に破砕した瓦を敷き詰め、さらに砂と粘土を交互に入れ、より堅固な基礎構造としています。利根川の近くの軟弱地盤に建物を建てるには、様々な工法がみられました。

H28-1kurihashinishi2

調査区を北側から見た全景です。画面左側に見える道路は旧日光道中(日光街道)です。

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更新日:2016.3.1

引き続き、近世末(幕末)頃の遺構面を調査しています。建物跡、埋桶(うめおけ)、廃棄土壙などが検出されています。建物跡は軟弱地盤に基礎を築くため、様々に工夫されています。発掘調査は平成28年度に継続します。

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写真の白線部分が建物跡です。柱が立つ部分には、数本束ねた丸太杭が地中深く打ち込まれています。杭は建物全体が沈まないよう、堅い地盤まで打ち込まれていると考えられます。

H28-3kurihashinishi2

写真の白線部分が建物跡です。柱が立つ部分には、数本束ねた丸太杭が地中深く打ち込まれ、更にその上に平たい石や木材を置いています。杭にかかる重さを分散させ、建物全体を沈ませない工夫のひとつです。