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旧利根川堤防跡(第3次) (加須市)

この遺跡について

読み方きゅうとねがわていぼうあと

場所加須市大越下寺町1496-20他

調査期間平成28年4月1日~平成28年12月31日

主な時代中世 近世

遺跡の概要旧利根川堤防跡は、東武伊勢崎線加須駅から北に約8㎞の地点で、樋ノ口遺跡と宮東遺跡の中間に位置しています。調査は利根川の堤防強化工事に伴って平成26年度から行っており、今年度は第3次調査になります。 江戸時代から近代にかけて築かれた旧堤防跡の調査は、昨年度までに終わりました。現在は旧堤防を除去し、築堤以前となる中世面の調査を行っています。

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更新日:2017.2.1

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白線で囲っている遺構は、中世の井戸跡と考えられます。周囲にも井戸跡が密集して見つかっています。

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中世の面には、砂層が一面に広がっていました。これは洪水によって流されてきたと考えられます。

更新日:2016.7.1

引き続き堤防が築かれる前の中世面の調査を行っています。これまでに、3基の火葬跡のほか、土壙、溝跡、井戸跡などが発見されました。

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井戸跡からは、多数の板石塔婆が出土しました。

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この板石塔婆には、「キリーク」(阿弥陀如来を表しています)という梵字や、「文明十三年」(1481)「十月二日」「道金禅門」などの文字が見られます。

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火葬跡と考えられる遺構からは骨片や焼土・炭が出土しました。

更新日:2016.9.1

堤防が築かれる以前の中世面(約600年前)を引き続き調査しています。

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土壙や柱穴などが多数見つかっています。

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この土壙からは、かわらけ(素焼きの皿)が大量に出土しました。

更新日:2016.11.1

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古堤防跡(16世紀後半以降)の横断面です。堤防の土が盛られた様子がわかります。

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古堤防跡(16世紀後半以降)の断面を記録しています。

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今年度の調査区全景です。

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更新日:2017.2.1

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南北方向にならぶ柱穴列です。時期は15世紀から16世紀です。
旧利根川堤防跡は平成28年12月に調査を終了しました。