遺跡は、標高100mほどの毛呂山丘陵上で発見され、今までに縄文時代中期の住居跡が70件以上見つかっています。
また、住居跡群の内側に多数の墓や貯蔵穴が配置されていることから、典型的な環状集落と考えられます。
住居の多くは4本から5本の柱穴をもち、床の中央からやや奥寄りに石囲い炉を備えています。
写真の住居の壁際に見える小さな穴は、壁が崩れないように補強をした跡でしょうか。
写真の石囲い炉には、深鉢形土器の上半分が埋められています。ここで火を焚いて暖をとったり調理をしたりしたのでしょう。 炉石には、割れて使えなくなった石皿や磨石なども使われています。今風に言えばリサイクルということになるのでしょうか。
調査風景(土層確認用のベルトを残して住居跡を掘っています。)