下田町遺跡の現地説明会を、下記の要領で開催しました。
日時 | 平成16年9月4日(土) 午前・午後各1回 |
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内容 | 下田町遺跡は、平成13年度から(財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団が発掘調査を実施しています。 これまでの調査で、弥生時代から中世わたる大規模な遺跡であることが明らかになりました。 遺跡では、当時の人々が残した住まいやお墓の跡などがたくさん見つかっています。今回の調査では、古墳時代の初め頃(今からおおそ1,600年前)の 方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)と呼ばれるお墓が発見されました。方形周溝墓とは、四角く溝を掘り、その土を盛り上げて造ったお墓です。 今回ご覧いただくのは、一辺14~15mとたいへん規模が大きく、県内でも例の少ない貴重なものです。 今回の説明会では、このほかに現在調査されている古墳時代の住居跡など、発掘調査現場を実際にご覧いただき、あわせて方形周溝墓から出土した土器を中心に、 今まで下田町遺跡で発見された貴重な出土品も展示いたします。 残暑が厳しい折ではありますが、ご家族とともに身近なところにある古代の人々の暮らしに思いを馳せる、そんなひと時を過ごされてみてはいかがでしょうか。 方形周溝墓に遺体を葬り、お供えものをするようす(想像図) |
当日は、台風による荒天にもかかわらず、午前・午後で計164名の参加者がありました。
遺跡では深い井戸跡や住居跡・展示された遺物に熱心な質問がよせられ、また大きな「方形周溝墓」では、堀の内側に入って盛り土の様子を観察しました。
説明会あいさつ |
荒川土手沿いの遺跡 |
古墳時代の住居跡 |
方形周溝墓の説明 |
大規模な方形周溝墓と中央の盛り土 |
盛り土の土層の観察 |