馬場裏遺跡は、行田市のほぼ中央部にあって、行田進修館高校、行田工業高校、長野中学校を含む大規模な遺跡です。 当事業団及び行田市教育委員会によって今までに25回の発掘調査が実施されており、 縄文時代前期・中期、平安時代、近世の遺構が数多く発見されています。
現在、遺跡のある場所は妻沼低地(めぬまていち)に含まれますが、本来は高台であった場所が関東造盆地運動によって沈下したものです。
今回の調査は、進修館高校と工業高校をつなぐ連絡通路の建設に伴うもので、これまでに縄文時代前期(関山Ⅱ式)の住居跡6軒と平安時代の井戸、中世のピットが見つかっています。
縄文時代前期の住居跡は、深さが50~60㎝もあり、覆土中から縄文土器の甕や深鉢が多量に出土しています。
遺跡全景
第4号住居跡遺物出土状況
第5号住居跡遺物出土状況
第3号住居跡完掘状況(たくさんの柱穴が壁の内側に廻っています)