三竹遺跡は、川島町の南端に位置し、入間川と荒川の合流点にほど近い自然堤防上にあります。今回の発掘調査は、 入間川の河川改修工事に先立って平成22年1月から始まりました。遺跡からは、約1,500年前に造られた、大きさの異なる3基の古墳跡が発見されました。 最も大きな1号墳は、周囲に溝をめぐらし、かつては墳丘に円筒埴輪や人物・馬などをかたどった形象埴輪が立てられていたものと思われます。 また、南西側の溝の中からは、埋葬のときに使われた赤く塗られた土器なども見つかっています。これらの土器は、亡くなった人物に対して、 来世での飲食用として、あるいは供物(くもつ)を入れるための容器として供えられたものと考えられます。
なお、発掘調査は5月末まで実施の予定です。
※平成22年3月14日(日)に遺跡見学会を開催しました。
1号墳(周溝径約21mの円墳)の調査
墳丘から周溝に落ちた円筒埴輪
馬形埴輪の鞍(くら)の破片
まとまって出土した土器
赤く色を塗った土師器(はじき)の坏(つき)
須恵器(すえき)の破片