皿沼西遺跡は、古墳時代から平安時代にかけて営まれた遺跡です。今回の調査では、住居跡や溝跡などとともに噴砂(ふんさ 地震によって液状化した地下の砂)が、竪穴住居などを切り裂いて地表に噴出した跡が良好に残されていました。 これは弘仁9年(818)に関東地方を襲った大地震によるものと思われ、この地震を克服し復興した 集落の様子もうかがえます。
また、建築部材を井戸枠として転用した奈良時代の井戸跡も発見されました。
※平成22年1月30日(土)に遺跡見学会を開催しました。
遺構を壊して縦横に走る噴砂
噴砂に切り裂かれた住居跡
皿沼西遺跡:住居跡の土層に確認された噴砂
奈良時代の井戸跡
建築部材を転用した井戸枠
住居跡の調査風景