埼玉県伊奈町大山遺跡は、JR高崎線上尾駅から東方約3㎞にあります。遺跡は、県立がんセンターの敷地内に広がっており、 原市沼川(はらいちぬまがわ)に面した標高13m前後の台地の西側斜面にあたります。 発掘調査では、今から約1300年前の奈良時代から平安時代にかけての円筒形の製鉄炉(せいてつろ)や できた鉄を加工する鍛冶工房(かじこうぼう)、炉を作るための粘土を採掘した深い穴などが見つかり、 古代鉄生産の様子がわかってきました。
※平成21年10月24日(土)に遺跡見学会を開催しました。
発掘調査風景:製鉄炉が見つかった西側斜面の調査
発掘調査風景:南側に粘土を採掘した深い穴が広がる
製鉄炉(竪形炉):内径約66㎝の円筒形に粘土で作られた炉跡(矢印部分)
鍛冶工房跡:方形に掘りこんだ竪穴状遺構で中央に鍛冶炉を検出した