利根川堤防の拡幅に伴う長竹遺跡の調査は、今年度が2年目となります。昨年度と同じく、古墳時代以降の検出面である第一面と、縄文時代の検出面である第二面とに分けて調査を進めています。
第一面は地表下約1mで、古墳時代の畠跡、平安時代の集落跡や畠跡、中近世の溝や井戸跡が見つかっています。
第二面は地表下2~4mで、縄文時代早期から前期にかけての土壙(どこう)群や中期の竪穴住居跡、後期・晩期の土壙群などが発見されました。
また、旧堤防の一部が残っていたところでは、浅間山の天明3年(1783)の大噴火の際に噴出した軽石層の上に、何回もの盛り土の跡が確認できました。度重なる河川の氾濫に堤防を高くしていった歴史がしのばれます。
※1月21日(土)に遺跡見学会を開催しました。
竪穴住居跡(平安時代)
緑釉陶器出土状況(平安時代)
C区畠跡(平安時代)
利根川旧堤跡断面(近世~現代)