中井遺跡は、荒川の支流である江川左岸の台地上にあります。 発掘調査は国道17号(上尾道路)の建設に伴うもので、縄文時代中期の集落を主体に、古墳時代後期や奈良時代の住居跡 などが発見されています。
縄文時代中期は、調査区の中央から南側で弧状に並ぶ約50軒の住居跡が見つかり、大規模な環状(かんじょう)集落と考えられます。また、その北側の集落の内側では土壙(どこう)群が確認されており、深鉢形土器がまとまって納められているものや、縄文土器の破片を敷き詰めたものなどがあります。
また、古墳時代後期の住居跡の貯蔵穴(ちょぞうけつ)からは 土師器(はじき)の坏(つき)が出土しています。
※12月1日に遺跡見学会を開催しました
縄文時代中期の住居跡
縄文時代中期の土壙
土壙から出土した深鉢形土器
古墳時代後期の住居跡(左奥が貯蔵穴)
貯蔵穴と土師器(はじき)の坏(つき)