小林八束1遺跡は、久喜市菖蒲総合支所(旧菖蒲町役場)の南に位置します。現在、周辺には水田が広がっていますが、遺跡はこの水田下の埋没したローム台地上に営まれていました。
調査の結果、縄文時代早期末から前期初頭の遺構のほか、後期中葉から晩期中葉にかけての盛土遺構(もりどいこう)、古墳時代前期の集落跡などが見つかっています。。
中でも盛土遺構は、高さ約1mの盛土が約25mの幅で調査区を横断しています。盛土は、3~4面の生活面(生活の痕跡が確認できる土層)から構成され、300基以上の土壙(どこう)のほか数軒の住居跡も見つかっています。遺構からは、多くの土器や石器とともに、土偶(どぐう)や耳飾りなどの土製品、小さい玉や独鈷石(どっこいし)などの石製品が出土しています。
※平成25年1月19日(土)に遺跡見学会を開催しました