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楽中遺跡 (桶川市)

読み方
らくちゅういせき
場所
桶川市大字川田谷字楽中555他
調査期間
平成24年6月1日~平成24年10月31日
主な時代
縄文時代、古墳時代、江戸時代

発掘調査は、一般国道17号(上尾道路)の建設に先立って、6月から開始しました。 遺跡は荒川の支流である江川に面した標高約16mの台地上にあります。
今回の調査では、縄文時代中期から後期(約4,500~4,000年前)及び古墳時代前期(約1,700年前)の住居跡や土壙(どこう) が数多く発見されています。古墳時代終末期(約1,400年前)の古墳跡1基や江戸時代後期(約200年前)の溝跡など も見つかっています。
古墳跡の墳丘は残っていませんでしたが、横穴式石室を埋葬施設とする直径約16mの円墳であることが明らかに なりました。横穴式石室は、砂岩系の石材を用いた切石積(きりいしづみ) の複室構造(棺を納めた玄室(げんしつ)の前に前室(ぜんしつ)をもつ)と考えられます。

※9月1日(土)に遺跡見学会を開催しました。

楽中遺跡:縄文時代中期の土壙 横穴式石室の調査(南より)

楽中遺跡:土壙から出土した深鉢形土器 右奥から玄室・前室および羨道(せんどう)

楽中遺跡:古墳時代後期の住居跡(左奥が貯蔵穴) 玄室の床には石が敷かれています