長竹遺跡は、利根川の堤防改修工事に伴って平成22年度から継続して発掘調査を行っています。
現在は、縄文時代後期から晩期(約3500~3000年前)の環状盛土(かんじょうもりど)遺構を調査しています。
環状盛土遺構は、長期間集落が営まれるなかで、中央の地面を掘削した土を周囲に盛り上げることによって形成されたものです。 写真は盛土の上に掘り込まれた貯蔵穴(ちょぞうけつ)や柱穴です。 手前にたくさんある長方形の穴は、晩期につくられた墓(墓壙(ぼこう))で、副葬された注口土器(ちゅうこうどき)や浅鉢・小壺などが完全な形で多数出土しています。
※11月17日(土)に遺跡見学会を開催しました。
北側の盛土遺構
縄文時代晩期の墓壙群
墓壙から出土した注口土器
赤彩台付鉢の出土状況
晩期の墓壙から出土した注口土器