【平成26年2月更新しました】
小林八束1遺跡では小林調節池の整備事業に伴い、平成19年度に第1次調査、平成23年度に第2次調査、平成24年度に第2・3次調査を行いました。
平成25年度の調査(第3次(継続)・4次)では、古墳時代前期(今から約1700~1650年前)の水場遺構と方形周溝墓、住居跡などが発見されています。
水場遺構からは、鋤(すき)・鍬(くわ)・砧(きぬた)等の農具と建物の部材と思われる木製遺物が数多く出土しています。
また、杭列と板材が組み合わされた木組みの跡も見つかっており、水辺に作られた桟橋(さんばし)のようなものではないかと考えています。
平成25年7月27日(土)に遺跡見学会を開催しました。
方形周溝墓の測量作業
【以下、平成25年7月更新】 -----------------------------------
【以下、平成25年10月更新】 -----------------------------------
方形周溝墓は盛りあげた土が残っており、遺体を埋葬した施設(主体部)が発見されました。主体部からは残念ながら今のところ遺物は見つかっていません。現在、主体部の土を洗浄して副葬品を探しています。
方形周溝墓の周溝からは壺などの土器が出土しています。
また、並行して古墳時代前期の住居跡の調査も続けています。住居跡からは、壺・台付甕・高坏などが出土しています。
縄文時代後期前葉(今から約3800年前)の住居跡や土壙も発見されています。土壙からは縄文時代後期前葉の土器がまとまって出土しました。
【以下、平成25年12月更新】 -----------------------------------
第1号方形周溝墓の周溝からは、土師器の壺が4個体まとまって出土しています。壺はどれもよく似た形をしています。
第9号方形周溝墓は、理由は不明ですが内側の盛り土が残っていませんでした。
縄文時代後期前葉(今から約3800年前)の住居跡は4軒が重複して発見され、第12号住居跡からは土器がまとまって出土しました。
また、第578号土壙からは石製の垂飾品が出土しました。
【以下、平成25年2月更新】 -----------------------------------