【平成26年10月更新しました】 (発掘調査は6月で完了しました)
栗橋宿跡は、日光街道が利根川を渡る地点にあります。ここに設けられた栗橋関所とともに発展した宿場町です。第5地点・北二丁目陣屋跡は、関所の方へ通じる街道沿いに所在し、本陣跡の北側に位置します。
発掘調査では、排水用とみられる木樋(もくひ:木の板で作られた暗渠(あんきょ))や瓦が棄てられた土壙(どこう)、使われなくなった陶磁器などの生活道具を棄てた土壙も発見されました。現在は、上下二面ある文化層の一面の調査が終了し、二面の調査が始まったところです。
排水用とみられる木樋
左側の白い土は建物の基礎で、この建物に沿って木樋が造られていました。
【以下、平成26年10月更新】————————————————————————————————————
発掘調査では、瓦だけが棄てられた土壙(どこう)や、陶磁器などの生活道具が棄てられた土壙が発見されました。溝跡からは、銅製の柄鏡(えかがみ)や円板状の製品が出土しました。
瓦が棄てられていた溝跡
火災を受けた家の瓦などを棄てた溝の底近くから、銅製の柄鏡と円板状の製品が出土しました。