【平成26年6月作成しました】
吉丸遺跡は、荒川右岸の段丘上に位置しています。遺跡は、三沢川が荒川本流に注ぎ込む地点の下流にあたります。標高は約153mで、現在の河床面との比高差は約18mあります。
遺跡は今までの調査で、縄文時代中期の集落跡であることが分かっていました。今回の調査は個人住宅建設に伴うもので、調査面積は100㎡でしたが、炉跡2基、配石遺構13基が検出されました。
調査区全景
礫は南側に多く分布し、北側は礫の分布が薄くなっていました。
第87号配石遺構
礫に囲まれた内側が浅く窪められており、中から大形の土器片が見つかりました。
第91号配石遺構
大型の河原石や拳大(こぶしだい)の石が楕円形に配置され、中が浅く掘り窪められていました。