【平成27年1月更新しました】
宮西遺跡は埼玉県北東部の加須市に位置し、利根川の右岸に形成された自然堤防上に立地しています。調査は利根川の堤防強化対策工事に先立って行っています。
第1次から第3次までの調査で、平安時代の住居跡や120基をこえる中世の井戸跡が発見されています。
【以下、平成27年1月更新】 ————————————————————————————————————
10月から実施してきた宮西遺跡の発掘調査は、12月末で終了しました。今回の調査では、井戸跡や溝跡などが見つかりました。井戸跡は、これまでの調査で発見されたものと合わせると、約140基あり、出土遺物から中世から近世につくられたものと分かりました。本遺跡を特徴づける遺構であり、この地での土地利用のあり方を考える上で重要です。
調査区の東側で多くの井戸跡や溝跡が見つかりました。
井戸跡の平面形は円形が多く、非常に深く掘られたものもあります。
この溝跡を境にして遺構の密度が大きく異なっていて、西側では遺構がまったく見つかりませんでした。
遺構が見つからなかった西側は、地形が谷状に落ち込んでいた可能性があります。