【平成27年3月作成しました】
大木戸遺跡は、JR西大宮駅から北西に約500mの滝沼川を臨む台地にあります。縄文時代後期の集落遺跡で、過去の調査では、台地の縁辺部に住居跡がいくつも重なり合って見つかりました。また、台地の上から谷に向かう斜面地には、木の実などの食糧を保管したと考えられる貯蔵穴も見つかっています。
今回の第18次調査区は、集落から見下ろす谷の部分にあたります。重機で表土を掘削している途中ですが、縄文土器や、赤漆(うるし)を塗った木製容器片、石皿、木の実などが出土しています。
今後、水辺に残された縄文人の豊かな生活が明らかになると期待されます。
表土の掘削
周囲の土の崩落を防ぐために鋼矢板(こうやいた)で調査区を囲い、表土を重機で掘削しています。
遺物を含む層の検出
地表下約3mから土器や木の実などが発見されています。
約4000年前の渦巻き文様が描かれた縄文土器が出土しました。