【平成27年10月更新しました】
東光寺裏遺跡は、JR高崎線岡部駅の西約3kmに位置しています。昭和50年には、上越新幹線の建設に伴い第1次調査が実施されています。その時には縄文時代前期の竪穴住居跡をはじめ、古墳時代、奈良・平安時代、近世の遺構や遺物が発見されています。
今回の調査は県道花園本庄線の建設に伴うもので、7月1日から開始しました。現在は重機を使って表土の掘り下げを行っています。
重機を使って表土を掘り下げています。黄色い土が遺構を確認する面となる関東ローム層です。
帯状の黒い部分は、溝跡と思われます。これから詳しく調査を進めていきます。
【以下、平成27年10月更新】 -----------------------------------
調査はまもなく終了します。これまでに溝跡、火葬跡、竪穴住居跡などが検出されました。
幅10mの大きな窪みから、浅間山が江戸時代に噴火したとき降った火山灰が検出されました。さらに掘り進めたところ、2条の溝跡となることがわかりました。2条の溝の底部から近世の陶磁器が出土しました。
火葬跡です。溝跡のすぐ隣に作られており、焼土や骨片が検出されました。
竪穴住居跡を調査しているところです。北側(写真左側)にカマドがあります。平安時代の土師器の坏が出土しました。