EXCAVATION RESULTS発掘成果
【301集】下田町遺跡Ⅱ

市町村熊谷市
主な時代古墳~中世
発行年度2005
下田町遺跡Ⅰ(第296集)の続編で、第2次調査(東区)と第3次調査の報告。第2次調査(東区)では、古墳時代後期から中世の竪穴住居跡16軒、掘立柱建物跡6棟、井戸跡48基、土坑34基、ピット356基、溝跡112条を検出した。また第3次調査では弥生時代中期の土坑1基、古墳時代前期の方形周溝墓6基、古墳時代後期から中世の竪穴住居跡37軒、掘立柱建物跡17棟、柱穴列9条、井戸跡171基、円形周溝状遺構2基、土坑357基、ピット3696基、火葬土坑27基、溝跡301条、道路状遺構2条を検出した。このうち平安時代の土壙から「占部豊川」と線刻された石製紡錘車を検出した。まとめでは、弥生時代中期から中世におよぶ各時代の様相を概観するほか、古墳時代後期の周溝をめぐらした住居跡、古墳時代終末期の土師器坏分類、線刻紡錘車「占部豊川」の意味、灰釉陶器・緑釉陶器、中世の火葬土坑などにつて論じる。