EXCAVATION RESULTS発掘成果
【361集】反町遺跡Ⅰ
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市町村東松山市
主な時代弥生~中世
発行年度2009
反町遺跡は、埼玉県東松山市の都幾川の右岸に立地する。周辺は肥沃な水田地帯が広がり、遺跡はその下に埋没した自然堤防上に形成されている。これまでに4回の調査が行われ、古墳時代前期を中心とする250軒以上の住居跡が検出されている。本事業に伴う調査では弥生時代中期から中世にいたる竪穴住居跡117軒、掘立柱建物跡1棟、方形周溝墓7基、土器棺墓2基、古墳跡12基、流路跡5箇所、溝跡68条、土壙61基が調査された。古墳時代前期の遺構・遺物が中心である。住居跡の1軒は水晶製勾玉、碧玉製管玉の製作工房であることが明らかになった。流路跡からは多量の土器、木製品が出土している。岸辺から奈良・平安時代の「神矢」・「弓」・「三田万呂」・「飯万呂」の銘のある墨書土器、雁股鏃を用いた祭祀跡が検出された。