EXCAVATION RESULTS発掘成果

【380集】反町遺跡Ⅱ

反町遺跡Ⅱ

市町村東松山市

主な時代弥生・古墳・奈良・平安・中世・近世

発行年度2011

反町遺跡は、時代によってさまざまに土地が利用された複合遺跡です。弥生時代から古墳時代前期にかけては地域の拠点となる非常に栄えた集落遺跡でした。その後、古墳時代後期には、古墳群が形成され、奈良時代になると再び人々の居住地となりました。古墳時代前期のこの地域では、新しい農耕社会に見られる臼・杵・鍬・鋤・馬鍬などの木製農具の使用や、河川管理を行う灌漑土木である堰構築技術の導入などを図り、水田耕地の開発を積極的に行ったようです。また同時に、ガラス玉や勾玉・管玉の玉作工房の存在も明らかになり、これまでの伝統社会と先進文化とが融合した社会へと変化したようです。やがて、古墳時代後期になると前方後円墳を中心に数多くの円墳が造られ、そこからは円筒埴輪や人物埴輪、馬形埴輪などが出土しました。このように反町遺跡の発掘調査では、当時の人々の暮らしぶりを彷彿とさせるいくつもの発見がありました。

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