EXCAVATION RESULTS発掘成果
【386集】塚原古墳群

市町村深谷市
主な時代古墳・中近世
発行年度2011
塚原古墳群は、荒川右岸の河岸段丘上に立地している。調査地点の標高は61m程である。
今回の調査では、古墳時代後期の古墳跡が2基、土壙墓が検出された。古墳跡の墳丘は失われており、主体部は検出されなかったが、周溝から円筒埴輪が出土している。同古墳群内では円筒・形象埴輪が出土しているが、今回調査された古墳跡からは円筒埴輪のみが出土した。また、立会調査で新たに7基の古墳跡の周溝と想定される遺構が確認され、2か所からは円筒埴輪・形象埴輪が出土した。新たな古墳跡の存在が確認され、古墳群の東側の古墳分布状況が明らかになった。中世では竪穴状遺構1基、中・近世には土壙5基・ピット113基が検出されたが、遺物はほとんど出土しなかった。この時期の遺構は古墳跡以南に分布し、古墳の存在を意識して集落がつくられていたと考えられる。