EXCAVATION RESULTS発掘成果

【388集】船原・内郷通/内郷/窪

船原・内郷通/内郷/窪

市町村行田市

主な時代縄文・奈良・平安・中近世

発行年度2012

船原・内郷通遺跡、内郷遺跡は、埼玉古墳群が立地する台地が南に延びた先端に位置している。調査地点の標高は18m程である。今回の調査では、奈良時代の堅穴住居跡が3軒出土した。竪穴住居跡は同時期で、同一集落と考えられるが、集落の構成などは不明である。中・近世では土壙・井戸跡・溝跡と多くのピットが検出された。主に溝跡から古墳時代前期の土師器、中・近世の陶磁器類や在地産土器が出土した。また、井戸跡や溝跡からは、中世の供養塔である板碑が投棄された状態で出土している。
窪遺跡は、大宮台地の西縁を流れる荒川とその支流の江川によって挟まれた台地上に立地している。調査区の標高は22mから24.5mで、北から南に向かって緩やかに傾斜している。今回の調査で検出された遺構はほとんど近世のものであるが、C区の箱薬研形の溝跡からは古瀬戸が出土しており、一部は鎌倉時代まで遡る可能性がある。

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