EXCAVATION RESULTS発掘成果
【393集】反町遺跡Ⅲ
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市町村東松山市
主な時代縄文・弥生・古墳・奈良・平安・中近世・その他
発行年度2012
反町遺跡は、埼玉県東松山市の都幾川の右岸に立地する。周辺は肥沃な水田地帯が広がり、遺跡はその下に埋没した自然堤防上に形成されている。これまでに5回の調査が行われ、古墳時代前期を中心とする350軒以上の住居跡が検出されている。本事業に伴う調査では弥生時代中期から中世にいたる竪穴住居跡155軒、掘立柱建物跡1棟、方形周溝墓10基、土器棺墓2基、古墳跡13基、流路跡5箇所、溝跡91条、土壙70基が調査された。弥生時代後期前半、古墳時代前期の遺構・遺物が中心である。住居跡の1軒は水晶製勾玉、緑色凝灰岩製管玉の製作工房であることが明らかになった。古墳群は古墳時代中期から後期にかけて造られている。前方後円墳の第4号墳は、前方部から粘土槨が検出され、長さ70cmの鉄剣一振りが副葬されていた。