EXCAVATION RESULTS発掘成果

【400集】川越田遺跡Ⅲ

川越田遺跡Ⅲ

市町村本庄市

主な時代古墳・古代・中世~近世

発行年度2013

川越田遺跡は、本庄市の南西側、女堀川中流域の自然堤防上に立地している。これまでの調査により、総数約200軒に上る古墳時代から平安時代の大規模な集落跡が検出された。
H地点の調査では、古墳時代前期6軒、後期32軒、平安時代1軒の39軒の住居跡が検出され、土師器、須恵器など多くの遺物が出土した。
また、集落に伴って、古墳時代後期の大規模な用水路と考えられる溝跡、古墳時代から近世にわたる2つの河川跡が検出され、川越田遺跡の古墳時代の集落は水辺に面していた。この河川に伴って、占墳時代後期の手捏ね土器約130個、臼玉約100個、矢柄のついた状態の鉄鏃を使用した祭祀跡l箇所が検出された。祭祀は、古墳時代後期の数十年間継続的に行われていた。手捏ね士器を利用した祭祀としては、県内でほとんど調査例がないものである。

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