EXCAVATION RESULTS発掘成果

【413集】長竹遺跡Ⅰ

長竹遺跡Ⅰ

市町村加須市

主な時代縄文・古墳・古代・中近世

発行年度2014

長竹遺跡は、利根川沿いの埋没台地上に立地する縄文時代から近世にわたる複合遺跡である。今回の調査では縄文時代(第二面)と、古墳時代から中近世(第一面)の二面の文化層が検出された。縄文時代では、環状盛土遺構の周辺から晩期の住居跡が発見され、環状盛土遺構と同時期に営まれた集落の様相が明らかとなった。古墳時代後期では、住居跡群と畠跡(畝状遺構)が一体となった集落景観が復元された。奈良・平安時代では、隣接諸国から運ばれた須恵器やロクロ土師器が数多く出土し、活発な流通状況が判明した。中近世では堤防跡の法尻を巡る数条の溝跡や杭列等、堤防を嵩上げしながら洪水と闘った先人たちの足跡が窺われた。

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