EXCAVATION RESULTS発掘成果

【425集】北坂遺跡Ⅱ

北坂遺跡Ⅱ

市町村深谷市

主な時代旧石器・縄文・平安・中近世

発行年度2016

北坂遺跡は、埼玉県北西部の松久丘陵上に立地している。第1次調査は、昭和51年に関越自動車道寄居パーキングエリアの建設に伴い実施された。縄文時代早期の遺物包含層、前期の土壙、平安時代の竪穴住居跡14軒、掘立柱建物跡9棟、土壙、溝跡が検出され、縄文土器、石器、須恵器、土師器の他に、円面硯、焼印、鉤、鈴等が出土した。調査の成果は、埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書第1集として刊行した。
第2次調査は、(仮称)寄居PAスマートインターチェンジ建設に先がけて、平成27年に発掘調査を実施した。
今回の調査では、後期旧石器時代前半期の石器集中23箇所が検出された。ナイフ形石器、台形様石器、掻・削器等の石器群が出土した。また、頁岩と珪質頁岩は、約20点の剥片類が石核に接合した。当該期の剥片剥離工程を解明するための重要な接合資料である。
縄文時代は、草創期の土器片が出土した。
平安時代は、竪穴住居跡1軒と溝跡2条が検出された。

発掘成果一覧 >