EXCAVATION RESULTS発掘成果
【428集】天神峯遺跡

市町村日高市
主な時代縄文・平安・近世
発行年度2016
天神峯遺跡は、埼玉県日高市大字北平沢地内に所在する。毛呂山丘陵南端の緩斜面に立地する。
従前は、縄文時代中期と奈良時代の集落跡として周知されていたが、発掘調査により縄文時代早期から近世に及ぶ複合遺跡であることが明らかになった。
縄文時代の遺構は、早期~中期の所産である。早期や前期の遺跡は周辺地域では調査例が少く、貴重な発見例となった。
平安時代の住居跡から出土した「賀厨」墨書灰釉陶器埦は、県内で初出例である。
近世の遺構は、炭焼窯跡や土壙・溝跡などが検出された。中でも炭焼窯跡は、当地域の薪炭生産を考える上で貴重な発見である。