EXCAVATION RESULTS発掘成果

【430集】前領家遺跡

前領家遺跡

市町村桶川市

主な時代縄文・古墳・平安・中近世

発行年度2017

前領家遺跡は大宮台地北西部に位置し、荒川支流の石川堀によって形成された谷地に面して立地する。調査によって、縄文時代から中・近世に及ぶ遺構を検出した。
縄文時代では、縄文時代中期末葉〜後期初頭(加曽利EⅢ~EⅣ式期)の住居跡が検出された。柄鏡形住居跡が多く、炉体土器や埋甕を伴う。この時期の集落跡として貴重な調査事例となった。
古墳時代では前期の住居跡1軒を検出した。
平安時代では、9世紀後葉から10世紀前葉の住居跡が検出された。住居跡からは、鍛冶炉や関連遺物が出土し、鉄製品の出土も多かった。カマドの構築材には緑泥片岩を用いたものが多く、大宮台地では特異な様相を示している。出土した土器類には、ロクロ土師器や羽釜が多く認められる。

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