EXCAVATION RESULTS発掘成果
【433集】中井遺跡

市町村上尾市
主な時代縄文・古墳・奈良・中近世
発行年度2017
中井遺跡は大宮台地西縁部に位置し、荒川支流の江川と荒川の合流部近くの台地上に立地する。調査によって、縄文時代から中・近世に及ぶ遺構を検出した。
縄文時代では、縄文時代中期中葉から後葉(勝坂~加曽利E式期)の住居跡が78軒検出され、拠点的な環状集落であることが明らかになった。
古墳時代では、7世紀前葉の住居跡2軒が検出された。
奈良時代では、8世紀中葉の住居跡が6軒検出され、この地域の奈良時代の集落として貴重な調査事例となった。
中・近世では、溝跡、井戸跡や土壙が谷地に面する調査区の南側に集中して検出された。また、調査区北側では近世の農地開発に持ち込まれた「ヤドロ」が堆積していた。この地区の土地利用の状況が明らかになった。