EXCAVATION RESULTS発掘成果

【459集】稲荷台遺跡Ⅳ

稲荷台遺跡Ⅳ

市町村上尾市

主な時代縄文・古墳・近世

発行年度2020

稲荷台遺跡は、荒川に面する大宮台地の西縁に立地する。第4~8次調査では、旧石器時代から近世に至る遺構、遺物が検出された。旧石器時代では、後期の石器集中と礫群が検出された。縄文時代では、早期から中期の集落跡が検出され、早期の地点貝塚が形成されていたことから、古入間湾の海進が上尾市近辺にまで及んでいたことが明らかになった。谷に形成された縄文時代の包含層からは、ほとんど例のない晩期最終末の土偶が出土した。古墳時代前期では、集落跡が検出され、合わせて検出された土壙墓は、台地上の薬師耕地前遺跡の方形周溝墓群と対になるものである。近世は屋敷の区画と考えられる溝跡が検出され、屋外炉である焼成遺構が多く検出された。

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