公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
環濠(かんごう)の外側に位置する9号住居跡出土の壺である。頸部以上が欠失しているが幅広の複合口縁形態をとるものと考えられる。頸部から胴部上半にか けて4段の羽状縄文が巡り、S字状結節文(けっせつもん)で区画している。上下に3個単位の円形浮文(ふもん)が6単位みられる。他はよく磨かれ丁寧な造 りである。