栗橋宿西本陣跡（第2次）　（久喜市）

現在は、近世末頃の池状の遺構や柱の列などを中心に調査を進めています。建物の西側には沼が広がっており、使わなくなった桶などの木製品が捨てられていました。

当初は建物跡と考えていましたが、調査が進むにしたがい、二重の土止めを巡らせた池状の遺構とわかりました。

いろいろな木材が出土しました。

柱の列（掘跡）を調査しています。

※9月11日（日）に遺跡見学会を開催しました

近世の建物跡の調査や、地境（じざかい）と考えられる杭列などの調査を進めています。

現在の調査の様子です

この建物跡は、掘った溝の底に短い丸太材を横方向に敷きその上に長い木材を渡して基礎としています。

建物跡の基礎を調査しています。この建物跡は、砂と粘土を交互に敷き固めて、非常に堅い基礎を作っています。

地境の溝を調査している様子です。

火災後の整地層と、洪水層が交互に堆積していたことが確認できました。

出入り口スロープの下からも建物跡が見つかりました。

建物基礎の全体像が見えてきました。細い丸太の上に砂を敷き、大きな丸太を固定している様子がわかります。

今年４月から調査している第２次調査区の道路をはさんだ東側に位置しています。
発掘前の風景です。道路から手前が調査区になります。

上下にのびる溝は、調査区内を通っていた上下水道の跡です。

上下水道が通っていた部分の壁を精査したところ、道路を作るために整地した痕跡が見つかりました。時期は近代（明治以降）と考えられます。

第一面の調査が終了しました。

重機で第二面の表土掘削を行っています。

表土掘削の後は、人手で丁寧に遺構の確認を行います。

左側は水を流す木製の桶です。右側に建物の基礎が見つかりました。